こころの枝@とまり木
安心して”とまれる”場所、
ここにあります
あなたの「イヤなこと、なあに?」
――そこから始めましょう。
性やこころのモヤモヤを言葉にすることが、自分を守る第一歩です。
元警察官・支援者としての経験を活かし、「心の防災」につながる性教育と、感情に気づき、伝える力を育む
コミュニケーションをサポートします。





心の防災につながる性教育
〜感情に気づく力が、自分を守る力になる〜
「もし、つらくなったら、誰かに相談してね」
「ひとりで抱え込まないで、SOSを出してね」
そんな言葉を、何度も伝えてきました。
でも、本当に大切なのは、その“前の段階”かもしれません。
それは、「自分の感情に気づく力」です。
いやだな、こわいな、モヤモヤする…
そんな小さな心のサインに、ちゃんと自分で気づくこと。
気づいた感情に、「こんなふうに感じてもいいんだ」とOKを出すこと。
実はそれが、「相談する」「助けを求める」という行動への第一歩になるのです。
でも、私たちは育つ過程で「がまんしなさい」「泣かないの」「わがまま言わないで」と、感情を抑えることを教えられがちです。
その結果、自分の気持ちにフタをしてしまうことが少なくありません。
気持ちに気づけないと、「嫌だ」とも言えないし、「助けて」とも言えなくなってしまうのです。
だからこそ、子どものうちから
「どんな感情にも間違いはないこと」
「気持ちを言葉にしてもいいこと」
「『いや』を伝えるのはわがままではなく、自分を守る大切な力であること」
を、しっかり伝えていく必要があります。
そのために必要なのが、「感情教育」と「ソーシャルスキルトレーニング(SST)」です。
自分の気持ちを知ること。相手の気持ちに気づくこと。
安心して気持ちを伝え合える、健康的なコミュニケーションの力。
それこそが、性暴力から自分や大切な人を守る“心の防災力”になるのです。
災害と同じように、心の危機はいつ、どこで起こるか分かりません。
だから、日頃から備えておく。気づく力、伝える力、助けを求める力を育てておく。
性教育をその視点から捉え直すことで、子どもたちも、私たち大人も「自分を大切にする力」を少しずつ身につけていけます。
「あなたのイヤなこと、なあに?」
そう問いかけられる場所があること。
そう問いかけられる力が育つこと。
それが、私の目指す「心の防災」なのです。



